aroma_01_main
02

今まさに年度末で、日々忙しい生活を過ごされているのではないでしょうか?

そんな慌ただしい日々の中でこそ、自然と繋がることはとても大切なことです。

日本には四季があり、古くから自然界全てのものに神が宿る、“八百万の神”という考え方から、自然に対し畏敬の念を抱いていました。昔は意識をしなくても、大自然の中で自然と人は繋がることができました。その季節ごとに香りを感じ、目で見て感動し、肌で風を感じ、鳥のさえずりを楽しみ、自然の素晴らしさを五感で味わいながら、自然のリズムの中で、私達も自然の一部として心豊かに暮らしてきました。

しかし、現代では自然とかけ離れた生活を過ごしているために、季節も昼夜の時間も曖昧なまま、心身のバランスを崩してしまい、ストレス状態になっている方は多いのではないかと思います。

そこで今回は、忙しい毎日を過ごされている皆さんが、自宅でも自然の持つ力を感じながら、心も体も休息できる香り、“マージョラム”をご紹介します。

aroma_03
aroma_04
05
05

マージョラムは、自律神経系のバランスを調えてくれる香り。悩みごとで頭がいっぱいになり神経が疲れ切っている時や、緊張によって強張った時に、スパイシーな中にも温かみのある甘さの香りが、副交感神経を優位にし、心を解きほぐしリラックスさせます。

また、“心身を温めてくれる香り”とも言われているマージョラムは、緊張や不安、孤独を感じる時に、冷え切った心を温め、癒しももたらしてくれます。眠れない夜にもおすすめな香りです。


06
05

古代ギリシャ時代には、薬草として使われてきたマージョラム。

体を温めて、ゆるめる作用があることから、新陳代謝を高めて血流を良くし、冷えやむくみを取り、こりをほぐし、年度末で疲れが溜まった体を癒してくれます。また、筋肉痛にもよいので、運動の後のケアにもおすすめです。

抗ウイルス作用もあるので、風邪やインフルエンザの感染症の症状改善にも役立ちます。


生体リズムを整える 生体リズムを整える
マージョラムは、古代ギリシャ時代に美と愛の女神アフロディーテ(=ヴィーナス)が創造したとされるハーブ。学名の“Origanum”は、ギリシャ語のoros(山)とganos(喜び、素敵なもの、誇り、輝き)の意味を持ち、古代ギリシャ時代では幸せをもたらすハーブとして愛されてきました。

そうした由来から、結婚した夫婦の愛と名誉を祈ってマージョラムの花冠を頭にのせる習慣があったり、恋愛成就のためのお守りとして使われたりしてきました。

「なんだか疲れたな…」と感じた時は、この幸せをもたらすハーブの香りで、深呼吸をしてみください。心と体が幸せで満たされて、きっと、忙しい毎日からの切り替えができるはずです。


早いもので『アロマの力で、心と体を整える』コラムも、今回で最終回となりました。毎月1回、その時々の季節のトピックに絡めた香りをご紹介してきましたが、本当に大切なのは、自分が“一番心地よい”と思う香りです。

忙しい毎日を過ごしていると、ゆっくり自分と向き合う時間も取れず、心身ともに疲れてしまう時もあるかと思います。そんな時は、どうぞ自然の力を頼ってみてください。心地よいと感じた香りが皆さんをサポートし、何かの気付きを与えてくれるのではないかと思います。このコラムが心と体を整えるきっかけになれれば嬉しいです。
一年間、ご愛読いただきありがとうございました。


[基本情報]
学術名:Origanum majorana
科名:シソ科 
抽出部位:花穂
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な産出国・地域:フランス・エジプト・地中海全域

[注意点・禁忌]
・妊娠初期の使用は避けること
・低血圧の方に多量使用は避けること

[注意事項・免責事項]
アロマは医療ではありません。また、精油は医薬品ではありません。心身の健康に良い影響をもたらしますが、あくまでも補助的な手段だとお考えください。精油を使用の際は、取扱説明書や注意事項をよく読み、正しくお使いください。妊娠中の方をはじめ、持病がある方、高齢者の方は使用できない精油があります。また、健康状態に気になることがある方や、医療機関で治療中の方は、必ず医師や専門家に相談の上、安全にお使いください。当コラムで紹介している精油の特徴、効果、仕様、アロマの実践などによって生じたトラブルに対する責任を負いかねます。ご理解の程お願いいたします。

前回のコラム

小林由紀

YUKI KOBAYASHI
1977年新潟県生まれ・神奈川県在住。アロマセラピスト。家族や自身の病気をきっかけにアロマセラピーに興味を持ち、現在は一般社団法人エッセンスオブヒール正会員。アクセス・バーズ・プラクティショナー、TCカラーセラピスト資格取得。自由大学神社学キュレーター。登拝と自然の中で遊ぶことが好き。
hp instagram

小野寺葉月

HAZUKI ONODERA
1983年東京都生まれ・フィリピン マクタン島在住。イラストレーター/ライター/ダイビングショップ広報。中高短大と美術を学んだ後、雑貨店にて店長とバイヤーを経験。娘を出産後、幼い頃から好きな植物をイラストで描き始める。現在、植物を扱うメディアで記事を執筆するほか、フリーペーパー『Botapii』で連載イラストを担当。ライフワークは日常の中の幸せ観察。
hp instagram
テキスト:小林由紀 イラスト:小野寺葉月
デザイン:前田佳保里 編集:丸山央里絵
fb tw